ADV150 を一年乗って思うこと

昨年末、年越しの慌ただしい時期にいきなり思い立ち、バイク屋さんに駆け込んで購入を決めたADV150ですが、家の事情等で遠出する機会が減っていて走行距離が伸びることもなく、普段の足として使いながら一年が過ぎようとしています。

事前に念押ししておきますが、これは私個人の感想や主義主張であり、ADV150乗りやファンやメーカの意思を代表したものではありませんし、文中で触れている一般的な話についても私のアンテナにひっかかる範囲でのことなので、これも全ての意見を総合した正式な情報ではないです。一個人が好き勝手につぶやいている事なので、もし貴方の感覚・意見と違うという場合でもフーン程度に見てくださいね。

燃費について

乗り始めた頃は常に変化する燃費情報表示を気にして、どういう時に燃費が上がる・下がるかを理解するのに役立ちました。
ただ、あまりに燃費を良くしなきゃ!と意識しすぎると疲れるので、慣れてきた最近は時々チェックする程度になりました。
いろんな走行シチュエーションを経験した結果、アクセルをなるべく開けずにジワジワ走るより、キュッと開けて必要な速度まで加速してから速度の増減が無いように走るのを心がけたほうが、トータルの燃費は良さそうだなぁ、という気付きを得ました。
たまにずば抜けて良い燃費の報告なども目にしますが、極端な走行シチュエーションならそういう数値も意図的に出せるし、そういう極端な数値は現実的ではない(他の車との兼ね合い、上り下りの構成、積載物の重量、空気圧、などなど)と分かってからはあんまり気にしなくなりました。

自分の場合、普段の買い出しメインなら40KM/L~、パニアフル装備の荷物満載だと30台、身軽で高速のんびり巡航(70~90km/H)なら50km/Lに近づく、という感じです。
これらの数値を大きくハズレたら、荷物積みすぎかな?空気圧低すぎてた?渋滞多すぎた?と振り返る感じでしょうか。

アイドリングストップについて

バッテリーへの負担や、その効果に関して疑問視されることも多い小排気量バイクのアイドリングストップですが、自分は常時ON(自動アイドリングストップ使用)で運用してます。

バッテリーの寿命については、まだ寿命を迎えていないのでなんとも言えないのですが、一部の軽自動車のようにギャリーン!とスタータを回すわけでもないADV150の機構は非常に快適だと感じてます。アクセル操作からの再始動のタイムラグの少なさのお陰で、普段はホントに意識せずに運転できます。
何より私がアイドリングストップを利用する理由は、止まってる間に周囲の音を楽しめる、停車中に余計な振動がなくてリラックスできる、という点が大きいです。

まあ、誰も150ccエンジンの信号待ち程度のアイドリングストップで「燃費」が向上するなんて思ってませんよねw

ライトについて

パーツメーカーなどから増設ライトも出てますし、汎用品のライトで強化している方も多いようですが、個人的には純正ライトで十分。ハイライトにすればちゃんと先まで見えるし、配光も別に悪くはないな、という印象です。
長年バイクを作ってきたメーカーが設計したライトですから、決して安全性に問題の有るライトなわけはないのです。
それでもライトが暗い、照射範囲が狭すぎる、という方は、速度を落としたりスモーク入りのシールドの使用をやめるなど別な工夫をしてみるべきなのでは?という気がします。
「いや、明るければ明るいほど良いんだよ!」という方もたまにいますが、逆にクソ明るいバイクや車が正面から来た時に自分がどれだけイラッとする(そして安全面でもネガティブ)かを考えると、何もすすんでそういう目潰し側にはなりたくないなぁ、と思いませんか?

まあ、夜間ラリーみたいに対向車も街灯もない真っ暗な道を猛スピードで走り続けなければならないようなシチュエーションなら、増設ライトは絶対必要だと思いますけどね・・・。
個人の趣味趣向なので他人のチョイスはどうこう言いませんが、自分はそういう目で見てますわw

ハンドル周りの装備品について

自分はとにかくごちゃごちゃ付けるのが苦手で。
停車時にメットをちょい掛けしたりコンビニ袋を仮掛けするためのフックはつけてますが、各種電装品はほぼゼロです。

単にケーブル処理などで外装の付け外しをしたくないというのもありますが、運転中は速度、燃料、距離計、各種指示ランプだけしか見てませんよね。走行中にナビ見れるといいよ!という人もいますが、逆に他人がスマホ画面凝視のよそ見運転で突っ込んできたら文句言いたくなりません?
なので自分はヘルメットに内蔵するHUD型のモニターや、インカムでのスマホの音声誘導、あと Beeline Moto という小型のナビゲータを使ってます。特に Beeline Moto は走行中の視線を極力動かさなくても見られる位置(スピードメーターより見やすい)に付けています。
スマホをハンドルに固定するグッズも沢山ありますが、上記のような理由でそもそも運転中にスマホの画面を見ることがないですし、何かの拍子に落としたり物をぶつけたりしてスマホ自体にダメージを与えたくない人なので、充電は小物入れのなかでやってます。
高額なスマホを危険に晒すリスクより、追加で少し投資してHUDやインカムに良いものを使ったほうが、いいよね?というのが自分の方針です。

高速道路の巡航について

一応ベタ伏せフルスロットルなど色々やってみましたが、まあ100km/H越えれば御の字、という感じですよね。
そもそも高速を使うときって長距離の移動が前提のことが多いので、いかに速く走るかより、いかに楽に安全に効率よく走り抜けるか、を基準にすべきだと思ってます。
自分の場合、およそ80~90km/Hを維持し、なるべくアクセルの開け閉めをせず、他の車にはどんどん先に行ってもらうスタイルの走りに落ち着きました。
高速道路でかっ飛びたいなら他の乗り物を使うべきです。ADV150は排気量的にもギリギリなわけで、高速に関しては、あくまで緊急避難的に使える、という意識でいたほうが無難でしょうねぇ。

総合して

カメラを積んでちょっと遠くまで楽に出かけられて、長時間乗っても楽で、普段の買い物にも活躍して欲しい、という購入当初のADV150の目的は十分に達せられています。カスタムパーツはまだまだこれからという感じですが、比較的海外のパーツが多いので試行錯誤で色々とイジる楽しみもあります。

MTで慣れている者にとっては任意に減速比を選べないCVTはもどかしい時もありますが、癖を掴めば結構自由自在に動かせるようになるものですね。強いて言えば、バンク角の限界が浅いので、左カーブに速度乗せて突っ込んでグッとトラクションかけると盛大にスタンドを擦ってしまうのが不満、という感じでしょうか・・・。
実用性とスタイルのバランスも満足しています。

 

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