GoProのループモード(Looping)について

バイクで長距離を走りながら動画を撮る場合、出発から到着まで全行程を撮影するというのもありですが、当然ながら動画のデータ量が膨大になること、後々の編集が面倒であること、走行しながらもメモリーカードや電源などのメンテナンスに注意を払わなければならないこと、などがデメリットになります。

ツーリング中に不意にやってくる、対向車線からのヤエーや素晴らしい光景などを動画に収めたいという思いはあるのですが、上記のような点からなかなか面倒な撮影になってしまいがちでした。
運転中は運転に集中したい、そんなに何枚もSDカードを交換するのも面倒、ということで、せっかくGoProがあるのだから所謂ドライブレコーダー的な撮影ができないかと調べてみたところ、ループ動画録画(Looping)というモードに行き着きました。

GoProのLoopモードでやりたいこと

自分としては上記のような目的があったので

  1. 不意のイベントを撮り逃がさないよう常時撮影しておく
  2. 必要な部分だけを残し、何もない時間帯の動画はSDカードに残さないようにしたい
  3. SDカードは余裕をもって128GB、電源は外部入力で妥協する

という方針でGoProのLoopモードの使い方を調べ始めました。

が。
公式の取説、Youtubeの動画、各種ブログなどを当たったものの、
「GoPro を 5 分 (初期設定)、20 分、60 分、120 分のループ録画をするよう設定できます。また、「最大」と設定することも可能です。この場合、カメラは SD カードがいっぱいになるまで録画し、その後ループバックしてビデオの先頭から重ね撮りします。」(※執筆時点の現行モデルHero8の公式サイト取説PDFより)
という大雑把な説明しかなく、各種ブログのレビューなどでも表面的に「ドラレコ的に使えるっぽい」というところまでしか記述がなく、具体的に内部がどういう動作をしているのか、というところが全く把握できませんでした。

なので、分からないなら実験するしかない、という訳で自分の GoPro Hero4 Silver でテストし、実際に生成された動画ファイルからその動作と運用の仕方をまとめてみました。
(2020/04/19追記:後日 GoPro Hero 8 Black でも同様のテストを行い、同じ結果になることを確認しましたので、モデルの新旧かかわらずGoProのループ機能は同じ挙動と推測されます)

GoProのLoopモードの動作

テストに当たり、GoProの動画モードをループ(Looping)に設定し、間隔(Interval)は5分としました。動画サイズは実運用時を想定した2.7K 30fps。
その状態で何パターンかの撮影を行い、どういう動画ファイルが生成されたかを調べました。

  • 30秒ほどの短い動画を撮影したとき
    →1つの30秒の動画が生成された。
  • 3分30秒(Interval時間未満)の撮影を行ったとき
    →3つの1分動画と、1つの30秒の動画が生成された。
  • Interval時間をはるかに越える30分30秒の連続撮影を行ったとき
    →5つの1分動画と、1つの30秒の動画が生成された。
  • ループ撮影中にHighlightTagを打ってみた
    →HighlightTagは記録されるが動画データの保存条件にはなっていないようで、時間が経てば普通に削除された。

これでほぼGoProのループ動画の録画システムが理解できます。

  • ループ撮影中は1分単位のmp4で動画が保存される
  • 撮影時間が指定された間隔(Interval)を越えた場合、その間隔時間分を越えた古い動画は1分単位で消去される(つまりループ間隔時間+撮影中の1分未満がSDカード上にストックされている)
  • 撮影終了と同時に動画保存が確定(ループ間隔時間+1分未満の端数の動画が保存)される
  • HighlightTagは記録されるが、ループ処理におけるファイル処理には影響しないようなので、ドラレコの保存マークみたいな使い方はできない

1つのmp4ファイルを[ ]としてイラストっぽく書いてみるとこんな感じ

  • 1分未満のループ撮影(Interval 5min)
    [撮影中…]
     ↓
    30秒で撮影終了
     ↓
    [30秒](30秒分の動画が残る)
     
  • 1分以上5分未満のループ動画(Interval 5min)
    [撮影中…]
     ↓
    [1分目][撮影中…]
     ↓
    [1分目][2分目][撮影中…]
     ↓
    [1分目][2分目][3分目][撮影中…]
     ↓
    3分30秒で撮影終了
     ↓
    [1分目][2分目][3分目][30秒](3分30秒分の動画が残る)
     
  • 5分を越えるループ動画(Interval 5min)
    [撮影中…]
     ↓
    [1分目][撮影中…]
     ↓
    [1分目][2分目][撮影中…]
     ↓
    【省略】
     ↓
    [1分目][2分目][3分目][4分目][5分目][撮影中…]
     ↓
    [1分目(削除)[2分目][3分目][4分目][5分目][6分目][撮影中…]
     ↓
    6分30秒で撮影終了
     ↓
    [2分目][3分目][4分目][5分目][6分目][30秒](5分30秒分の動画が残る)
     

もちろん、ループの間隔時間を5分より長くとり、Maxなどにした場合も同じ扱いのはずです。
ですが、1回きりの事故記録目的のドラレコではなく、ツーリング動画の撮影を前提とするなら、このループ間隔はMaxにはしないほうがいいです(大量の1分動画で埋め尽くされて編集がかえって大変になる)。

ツーリング撮影でのGoProループ撮影の運用

実際にツーリング動画の撮影でGoProのループ機能を使う場合は、以下のような運用になります。

  • 外部電源を前提とする
  • ループ間隔は5分か20分程度にしておく(Maxにするなら普通の動画撮影のほうがマシ)
  • 撮影の開始と終了のタイムラグを少なくするため QuickCapture はおすすめしない
  • 出発時にループ撮影を開始する
  • 走行中のイベント、トークなど残したいシーンの終わりでシャッターボタンを押し、ループ撮影停止、3秒ほど待って(保存処理後に)再度ボタンを押しループ撮影再開
  • 撮影停止を起点とするその直前の動画が保存される(ドラレコの手動記録ボタンみたいな感じ)

走行中にシャッターを2回押す必要があること、間隔時間(Interval)を越える長いシーンは残しにくいこと、が注意点になりますが、これで一般的なドラレコでの映像保存に近い感覚でGoProを運用できます。

同じ悩みを持っていた人の助けになれば幸いです。

 

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